■損のようでも「すごく得する」生き方

「与えよ、さらば与えられん」という言葉がありますが、もちろん、この言葉はイエス・キリストが言ったといわれています。

その意味は、「損得勘定を抜きにして純粋な気持ちで相手に接して施せば、与えた人は気分がすっきりして爽やかであるばかりか、相手からも感謝される」ということで、決して、相手から物質的な見返りを期待しないということです。

あるいは「持てる者には、もっと富が集まり、持たざる者には、その持てる物をも剥ぎ取られる」という厳しい原則もあります。

たとえば、国債を大量に買い込んでいる富裕層は、最終的には、国民から集めた税金から利子を支払うわけですが、結局、国債も買えないような国民から、国債を買える富裕層にお金が移転することであり、まさに「持てる者に与えよ」という原則です。

これらのことは、いかにも不公平のように感じられるかもしれませんが、決してそういうことはなく、お金持ちは、お金持ちになるだけのお金の使い方をしている結果、お金が吸い寄せられているのであり、お金がない人は、浪費とかギャンブルでお金の無駄遣いをして、お金が寄ってくるような正しい使い方をしていないからです。

「お金」というのは、損得抜きで人に尽くすような使い方をしてあげれば、お金のほうが、いいご主人に仕えたいと思って、仲間をいっぱい引き連れて戻ってきてくれるのです。

それだけではなく、損得勘定抜きで人に尽くしていると、お金が入ってくるというだけでなく、どんなピンチに見舞われても、必ず天佑神助があって、どこからか人の「助け」がやってくるのです。これが宇宙の法則です。

「与えよ、さらば与えられん」ということで、与えたものは巡りめぐって、やがて素晴らしいものを受け取る番が来ます。

ただし、注意しなければいけないのは、「いいことが起こるのを前提に、何かを与える」というのは、「駆け引き」「とりひき」ですので、見返りを期待して行動しても、決してうまくいきません。

天は、純真で子どものような心を持った人を、こよなく愛するのです。

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