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■会社では、同僚、上司、後輩といい流れを作ろう最近の若い人たちは、学校にいるときから、上下関係の縦社会を経験したことがなく、横の関係だけで成り立ってきたため、友達とか、同僚とはうまく付き合いができるのに、縦関係になる上司とか、後輩とは、付き合い方が分からないという人が多いようです。 もちろん、体育会系の人は、先輩、後輩のいる縦社会で鍛えられてきているため、うまくやれるのですが、どうも草食系の人間は縦社会が苦手のようです。 こういう縦社会に馴染めない人は、どちらかというと、一匹オオカミで黙々と仕事をするのが好きな人が多く、同僚との連係プレーは苦手としています。 だいたいは、仕事のできる有能な人で、すべて自己完結する傾向が強いので、上司のお世話になることや、逆に後輩の面倒を見ることを重荷に感じるようです。 若いうちは、自己完結型で済むかもしれませんが、いずれ責任のある仕事をするようになると、仕事上の交際範囲は広がり、人との交渉ごとも自然に増えていって、最後は仕事で行き詰るという結果になるのです。 世の中をうまく渡るためには、水の流れのように絶えることなく循環することが大切で、水も流れが留まってしまいますと、水が腐りボウフラが湧いてくるのです。 これと同じように人間関係も後輩、同僚、先輩とうまく気を流していくことが大切で、同僚だけの付き合い、あるいは、先輩との付き合いだけでも、最後は行き詰るのです。 こういう人は、心の中では「あの上司は苦手だなあ」と思っていてもいいのですが、あなたのほうから胸襟を開いて近づくことです。 人間は、誰でも自分に近づいてくる人が可愛く感じるもので、上司からは、「目をかけて可愛がってやろう、世話をしてやろう」という気持ちが、自然と生まれ、あなたも今よりも、もっと大きな仕事をまかせられ、そしてスムーズに仕事が運んでいくことでしょう。 そうすれば、今度は、あなたが、後輩や部下に愛情をかけて、人の気をうまく循環させることです。それが巡りめぐって、さらにあなたに大きな気が流れてくるようになります。 人間は一人では生きられず、スポーツの世界でも会社の組織でも、基本的にチームプレーでやるものですから、チームの士気を高めるためには、先輩と後輩、あるいは上司と部下の気がうまく流れていなければなりません。 そしてこの流れが滞ると、チーム全体の士気が下がり、行き違いによるミスが増え、やがて会社の業績の出悪くなっていきます。
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