■相手の価値観を認めて、相手から学ぶ

★ 頑なに価値観を守ることは人間関係に亀裂を生む

「引き寄せ」で大切なのは、いつでもプラスの気持ちで過ごすことですが、周囲の人との関係が悪ければ、それもなかなか難しいことです。

たとえば、「これが私のやり方だ」「それは間違っている」「いやいや、そうではない」など個々人のやり方や価値観がぶつかりあうと、人間関係に亀裂が生まれやすいものです。

これが会社の同僚や上司と部下の間で起これば職場の空気が悪くなり、友人同士ならケンカの種になり、お隣同士なら近所づきあいに支障が出て、それぞれ関係修復にひと苦労することになります。

相手の価値観を認めず、相手を責める思考は負の波動をもたらします。もうご承知のとおり、負の波動は望まない現実を引き寄せるサイクルの要因となります。よい現実を引き寄せたければ、プラスの心持で人と接していくことが大切です。人間関係改善への配慮が、悪い現実を引き寄せないことにつながるのです。


★ 相手の価値観を認め、いつでも学ぶ姿勢を忘れない

人間が集まれば、いろいろな角度の意見や価値観が飛び出してきます。人間関係を円滑にしたければ、どの角度にも対応できて、引っ張られてもつねられても対応できる、次のような心の柔軟性を持たなければなりません。

�@ 相手の価値観を認めて、相手を褒める

�A いつでも、どこでも、誰からでも、学ぶ姿勢を忘れない

まず、�@のように相手を認めることの効用は、相手の心を開くとともに、けっして敵対しないという意思表示になる点でしょう。攻撃的な相手でも褒められれば攻撃の手をゆるめるものです。褒めることで周囲との関係は角が取れたものになるはずです。

また、�Aの学ぶ姿勢も、人間関係を好転させるのに非常に有効です。
とくに、自分とは異なる価値観を持つ相手に対しても「学ぶべきことはある」と一目置いたスタンスを持つことは、相手を理解するための第一歩になります。

「価値観の違い」は、人それぞれの普段の行動や、仕事・プライベートへの向き合い方にも表れるものです。

一例を挙げれば、いつも仕事に打ち込んで周囲にも残業することを求める上司は会社やお金に価値を置いているタイプですし、その一方、いつも定時になるとすぐに帰宅するマイペースな部下は、アフター5に家族や友人と過ごしたり、趣味の時間を充実させることに価値を置いているタイプといえるでしょう。

こうした人たちが大事にしている価値観を他人が変えられるものではありませんが、「なるほど、そういう考え方もある」とその価値観を否定せず、常に理解の幅を広げておくことはあなたにも可能です。

肝心なのは、自分の価値観で善悪をジャッジせず、相手の価値観に一目置くことです。わかりやすいからといって自分と似た価値観の人を高く評価したり、価値観が合わない人を低く評価したりしないことが大切です。

そんな「決め付けない」柔軟さが、あなたの間口を広げ、人間関係を円滑にします。

【チェックポイント】
頑なにならず、いつでもどこでも相手から学ぶ姿勢を大切に！

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