■怒りは健康を害する

あなたは、誰かに対して、激しい怒りとか、強い憎悪を覚えて、心の中が煮えくりかえったような気持ちになったとき、胃が疼いたり、下痢をしたり、最悪の場合には潰瘍ができるなど、体調不良になったのではないでしょうか。

怒ると、現実に細胞が傷つき、体を痛めるのです。

「あそこが痛い、だるい」と、いつも体の不調を訴えている人は、往々にしてしょっちゅう怒ったり恨んだりしているのです。

なぜなら、私たちの心と肉体は表裏一体の関係があり、肉体から分離して心だけが存在できず、また、心がないのに肉体だけの存在もあり得ません。

あくまで、心が肉体の主人であって、肉体は心の思うままに変身すると言ったほうが良いでしょう｡

肉体は心の影みたいなもので、いつも、心に暗い思いを抱いていますと､顔や手相だけでなく、胃でも肺でも、自然と暗い形になって現れ、それが痛みとなったり、病気になるのです。

毒蛇でも、毒を出すのは、蛇を怒らせたときだけであり､怒らせてないときに蛇に手を噛ませても､毒は回らないと言います｡　蛇が怒った時に、その怒りが具象化して毒としての物質を出しているということになります。

ですから、人間でも､よく怒るような人は、毒のある言葉となって発するだけでなく､自分の体内にも毒素が回ることとなり､長生きできないということになります。

あなたも、健康を維持したいと思うなら、怒りを捨てるしかないのです。
怒りは相手に向かわず、自分の体に向かうのですから、怒るほどバカみたいなことはないです。
怒りを捨てて、「もういい」と許すことができるようになると、一気に体が楽になり、フワーッと、それは素敵な気持ちになれます。

「許す」というのは、実は、相手のためではなく「自分のため」にすることなのです。

このように、怒りは体にとって猛毒であり、ほんの数分で潰瘍をつくるくらい内臓を痛めますので、怒りが湧いてきたら、深呼吸をして心を落ち着けましょう。

どうしてもおさまらない怒りは、大声で「ワーッ」と声だけを発するのが良いのです。

思っていることは、すべて体調の善し悪しに出ますので、できるだけ、体に影響しないように、声を出すことによって、体への影響を防げるのです。

ただし、罵声とか、「バカ」とか「大嫌い」などと、ネガティブな言葉を出してはいけません。

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